大谷陽一郎 個展「霖」

2026.04.10 Fri -04.23 Thu

展覧会名
大谷陽一郎 個展「霖」
会期
2026年04月10日(金) -2026年04月23日(木)
会場
AND COLLECTION Contemporary Art(表参道ヒルズB2F)
レセプションパーティー:4月11日(土)16:00-18:00(予約不要)
アーティスト
大谷 陽一郎 

この度、AND COLLECTION Contemporary Artでは大谷陽一郎の個展「霖」を開催いたします。

 

本展は、漢字を用いた視覚詩によって、文字が秘める連鎖を森羅万象のリズムへ重ねる試みである。本展のタイトル「霖」という一字が雨と林という要素の結合から立ち上がるように、作品上の無数の漢字も独立した点として散りながら、視線の巡りによって結び直されていく。線的な文脈から解放された字は二次元空間に散点し、形態・音韻・意味が交差する網目から新たな文脈が立ち上がる。

 
 

東洋美術史家アーネスト・フェノロサが漢字を「思想絵画」と呼んだように、その筆画には自然の姿形が潜む。大量に複製される活字であっても、その字線は悠久の流れに連なる。
「ki/u」では〈キ〉〈ウ〉の音節から「祈雨」という語を核に降雨を描き、「ki」では〈キ〉の音がもつ多義を起点に山景へ発散する。コンピュータを用いた乱数配置は偶然性(縁起)を呼び込み、絵の具の光沢や物質感は距離の変化を導く。

 

近づけば一字が固有の像となり、離れれば点群が星座のように全体像を結ぶ。長雨のように持続する気配のなかで、鑑賞者の視線の巡りが出会いを生み、言葉とイメージが共鳴する場をひらく。

 

ぜひ、会場にて大谷陽一郎が創造する視覚詩の世界をご体感ください。

 

大谷 陽一郎のポートレート
大谷 陽一郎

1990年生まれ。大阪府出身。東京藝術大学大学院 美術研究科博士後期課程修了。在学中に北京の清華大学に交換留学。文字同士の新たな繋がりを探りながら、漢字を用いた視覚詩を制作している。見ることと読むことの間に生まれる揺らぎを通して、言葉やイメージにひそむ可能性を引き出すことを試みている。鑑賞者が視線を巡らせるたびに、散りばめられた文字が出会い、偶然の連鎖が生まれる。論理的・順序的に読む枠組みを越えて、同時的・直接的に受容する世界へと近づくことで、漢字同士が共鳴する詩空間を立ち上げる。

Artworks

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  • ki #34

    ki #34

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